病院と高齢化社会の人材問題

民間病院の今後について 現役看護師が調べてわかった民間病院の抱える問題

高齢化社会の人材リスク

高齢化社会の人材リスク 「高齢化社会がやってくる」「来たる高齢化社会に向けて」そんな言葉を耳に、目にするようになってから、もうどのくらい経つのでしょうか。もはや、だんだんと馴染みになってきてしまって、言葉そのもののインパクトや、危機感すらも感じなくなってきてしまったのではないでしょうか。そもそも、いつかやってくるであろう高齢化社会を「リアルに想像しろ」と言われてみても、なかなかできないですよね。少なくともわたしは、そう思っています。では、現在発表されている推測データから、少しだけその未来を想像してみましょう。

十年後にやってくる「高齢化社会」

調べてみるとどうやら、この「高齢化社会問題」というものは、なかなか深刻なようです。厚生労働省による2025年の超高齢化社会像によると、2025年には高齢者の人口は、3500万人に達するとされていて、それはつまり日本の総人口の3人に1人が高齢者、ということになってしまいます。極端な例かもしれませんが、街を歩いていて、向こうからやってきてすれ違う人のうち3人に1人は、おじいちゃんおばあちゃんということになるのです。そして、その影響は、もちろん私たちの職場にも押し寄せてきます……。

職場にも押し寄せる「高齢化社会」の波

わたしは今、とある民間病院で看護師として働いていますが、例にもれず医療の現場にも、この「超高齢化社会問題」の波はやってきます。いえ、すでにやってきていると言ってもいいかもしれません。そのひとつに、高齢患者の増加による、医療の現場での人材不足ということが挙げられます。高齢者は、加齢とともに体が弱って、怪我や病気をしやすくなるため、医療はなかなか切っても切り離せないものですよね。
しかし、これからさらに増加すると言われている高齢者に対して、医療の現場における人材はむしろ減少し、私たちが当たり前に感じていた、先進国ならではの質の高い医療が受けられなくなる可能性があると言われています。

これからが「高齢化社会」の本番

今はまだ小さな問題が表面化しているだけなので、その深刻さに気づくことはないかもしれませんが、今後十年間で、その様相はドラスティックに変わっていくと考えられるでしょう。わたしが現在勤務しているのは民間病院ですが、いま勤めている病院では、院長がそういった問題にも関心をもって対策を考えながら、病院の経営に取り組んでいるので、そばにいる私たちもとても勉強になっています。これからはそこで得た学びを皆さんとも共有していきたいと思っています。

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