潜在看護師は再就職支援セミナーで病院復職を

民間病院の今後について 現役看護師が調べてわかった民間病院の抱える問題

再就職支援セミナーで復職

再就職支援セミナーで復職 妊娠や出産、子育てのために看護の現場を離れている方を「潜在看護師」と言います。その数は、なんと全国で55万人にものぼるそうなのですが、そのうちおよそ約80%以上の方が「子供が大きくなれば、また職場に復帰したい」「あの頃のように、がむしゃらに働きたい」と希望しているそうなのです(日本看護協会調べ)。やはり一度離職し、しばらく医療の現場を離れていると、今の自分のスキルに自信をなくしたり、不安があって躊躇してしまう方も少なくないそうです。

まるで浦島太郎?

中でも多い意見が、「以前働いていた頃に習得した知識や技術を忘れているのではないか」「自分が職場を離れている間に登場した新しい医療機器に対応できるのか不安」など、やはり、医療現場を離れていた数年間のブランクに関するものです。他の仕事とは違って、命にかかわる現場で働く看護師の仕事は、ちょっとしたミスが大きな医療事故に繋がることも少なくないだけに、皆さんが不安を感じるのも当然のことでしょう。

再就職支援セミナーとは

そんな方にぜひオススメしたいのは、復職を希望する方々を対象として医療機関や自治体、看護専門の求人サイトなどが定期的に開催している「復職支援セミナー」「再就職支援セミナー」等です。これは復職希望者の皆さんが一緒になって、バイタルサイン、注射、採血、輸液ポンプの操作、酸素吸入・吸引法、呼吸・循環アセスメントなどについて、現職の医師やベテラン看護師から研修を受けることができ、最新の医療機器を導入している病院を見学することができるというものです。

自信を取り戻して、もう一度笑顔で働こう!

就職前に研修を受けて、技術や現場の感覚を取り戻したり、最新の医療機器に関する予備知識を得ておけば、ブランクに対する不安をかなり軽減できますし、なによりも自分に対する自信も取り戻すことができます。実際に研修に参加された方からは「看護師の慢性的な不足を新聞やニュースで見るたびに、社会に出て役立ちたいと思っていました。いくつかの不安はあるけど、研修を受けたことで『もう一度、資格を活かして働きたい』という意欲がググッとわいてきました。」といった感想が寄せられています。そして、自信を取り戻すことができたなら、今度はあなたと患者さんが笑顔になれる理想の職場探しを始めましょう。ぜひこれらのセミナーを活用して、潜在看護師から復職を目指してもらえればなと考えています。

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